不良品?!ペダルがぐらぐらする!

(2003/03/26)


 こんなお客様がありました。自転車でやってきて、修理のご依頼。「ペダルがぐらぐらするので直して。」と。症状を確認させていただくと、ペダルではなく、クランクとボトムブラケット(B.B.)の取り付け部にがたつきあり。

 ・・・足をのせるところがペダル。ペダルと自転車本体をつなぐ腕がクランク。回転するクランクの中心軸がボトムブラケット(B.B.)。よくある勘違い。だから電話では話を進められない。それはそれとして・・・

 修理の要領と、代金の見積もりを示すと、不機嫌そうなお客様の顔。聞けば、たった今、某サイクルショップで買ってきたばかりで、自宅まで乗って帰る途中だと言う。確かにピカピカの新車だ。うちでお買い上げいただいたものが、万一そうなれば、無償で修理または部品交換させていただくところだ。お気の毒だが、この場合うちで作業させていただくのは簡単なことですぐに乗って帰れるわけだが、修理代金をいただくことになる。当然、購入店が良心的なお店なら無償で対応してくれるはずだ。そうご説明すると購入したお店に戻って行かれた。4,5日前のことでした。
 そして、今日、同じお客様が再びご来店。またペダルが、いやクランクがらぐらになったと。あの日、当日中に購入店で修理を受けて、その場は問題なくなったという。その後、数回使用したところで再発。2度目の修理を受けた帰り道で、3回目のぐらぐら。その足で当店へ。「不良品じゃないのか」と言うことで見せていただくと、取り付けネジが緩んでいるわけでなく、取り付けの勘合部が変形して、かみ合わせがあまくなっている。この変形は部品の製造上の不良というよりは、組み付け不良(締め付け不足)により小さなぐらぐらが生じたまま不用意に使用したため、ぐらぐらが大きく成長したもののようだ。こうなるといくら締め付けてもらぐらは解消せず、使用に応じて悪化するばかりだ。納車前の組立作業と、その後の修理と、その都度適正に作業されていれば防げたかもしれない。「有料でかまわないので安心して乗れる様にして」とお客様。部品を新品と交換させていただきました。
 購入店の対応もあまり気持ちの良いものではなかったようで、いろいろ愚痴も聞かせていただきました。これを反面教師として、良い仕事を心がけていきたいものです。

 なお、自転車の長期使用では、各取り付け部や可動部において、このようなぐらぐらする異常は起こりうることで、早期発見、修理することで部品の破損を防ぎ、寿命を延ばすことになります。そのためにも定期的な点検整備をおすすめします。自動車のような義務付けられた車検はありませんが、あってもいいのかもしれません。今回の場合も気がつかないでそのまま使用していれば、ある日突然クランクが外れて、転倒し大怪我していたかもしれません。

 なおなお、当店でお買い上げいただいた自転車は、各部注油、チェーン調整、ブレーキ調整、変速調整など、簡単なメンテナンス作業は、無料、無期限にて承ります。調子よくお使い続けていただくための当然のアフターサービスと考えます。ただし、作業により有料の場合もありますので、店頭にてご確認してください。

関連コラム#お値打ち自転車の見分け方 その1〜高い安いの判断基準〜価格表示の難しさ(2004/01/17)

お問合せ先

次のコラム

コラムのトップページへ