里山遊びの問題提起 その2

   その1がまだの方は、こちらから。

 ここで改めて、謙虚になって考えましょう。どんなひと気のない山でも、所有者があり、管理者がいるはずです。国なり組合なり個人なり、彼らの指示にはまずは謙虚に従いましょう。彼らの言い分も冷静に考えれば当然です。あなたの自宅の裏庭に知らない人が勝手に出入りして、時に集団で騒いでいる。家庭菜園を荒らされないだろうか、ごみを捨てていかないだろうか、もしかして泥棒かも!! 心配なので、入り口をふさいで、張り紙で警告する。同じことかもしれません。完全排除となる前に、謙虚に反省し、出来ることから改善しましょう。

 まずは、所有者、管理者の方に迷惑をかけない為に。当たり前のことも含めて文字にしておきます。ごみを捨てない。落し物をしない。些細な落し物も後から来た人が見れば立派な不法投棄です。例え自然に帰るものでも、完全に消火した吸殻でも(山火事の原因となればもちろん最低最悪。)、自分だけなら大丈夫などと大勢の人が考えれば、当然自然の回復力も追いつくはずもない。他人のごみを持ち帰るぐらいの気持ちでちょうど良いのかも。やむを得ない緊急の排泄物の(大)(小)もふもとの人家の水源として考えれば慎むべき。
 『足跡さえ残さない。』とは極端ですが、程度の深いタイヤ痕は雨天時の水の流れを変えて、日が経つにつれさらに深い溝となり、大量の土砂の流れがさらに大きな土砂崩れにつながって、・・・そんなきっかけを作らないように、やさしい走りを心がけましょう。意味のない急ブレーキやスライド(ドリフト)で地面をえぐらないように。(特に土が軟らかくなっているウェットコンディション時は影響が大きい。雨の日はもちろん、まとまった雨の後は2,3日は出かけるのを遠慮すべきかと。)そんな走りがしたければ、専任のコース整備スタッフのいる有料のMTB専用コースで楽しむことです。実際、そんな走りじゃなく、グリップ走法のほうが安定感あり速くてかっこいいのですし。
 また、道を走りやすい様に手を加えたり、道を新しく作ってしまったりすることも厳禁です。そのつもりがなくても、毎回走る度に土が削れて道らしくなり、他者も使えばさらに道らしくなり、コーナーの新しいラインが道になってしまうこともよく見かけますが、管理者の意図しない変更はやはり迷惑なことでしょう。

 次に、共有する人の迷惑にならないように。事故は絶対起こさない。単独の自爆事故でも周りの人に迷惑をかけます。最低限ヘルメットをかぶるなど自分を守ることはいざと言うときに事後処理をする人の負担を軽くします。相手のある事故はなおさら。後々話がややこしくなることもありえます。傷害保険への加入も強くお薦めします。街中の交通事故と同じです。自動車を運転する方には言うまでもないと思いますが、見通しの悪いコーナーは徐行するとか、狭い道ですれ違うときは道を譲り合うとか、追い越しの時は合図をしてコミュニケーションを図るとか、歩行者優先とか・・・。具体的な話として、木陰の向こうから人が飛び出してくるかもしれないので、対応できるように十分減速して、いざ人影を見つけたら、瞬時に判断し、十分な間隔を取れないようなら自転車から降りて、「こんにちわ、驚かせてごめんなさい、お先に失礼します、」など声をかけて、世間話さえ出来るくらいの余裕を持った走りとしたいものです。
 自転車同士の場合も同様に注意が必要ですが、これまではうまく機能していたこととして、暗黙の了解でコースが一方通行になっていたことはよかったのかもしれません。下り坂の楽しいところ(=逆走では乗車して登れなかったりする)と、上り坂の楽なところ(=乗車したまま登れる坂)をうまくつないで一周すればおのずと右回りか左回りか決まります。考えることはみな同じのようで、八曾の場合は時計回りでした。ただ、今回の一部禁止の結果、逆走のグループも出てくると思われます。今まで以上の注意が必要です。ローカルルールの情報は知っていて損はありませんが、過信も禁物です。
 自転車は十分に整備して出かけるとか、万一に備えて非常食を持っていくとか、行動計画を家族に知らせておくとか、・・・何かトラブルがあって山で一夜を過ごすことになれば、立派に遭難騒ぎで大勢の方に迷惑をかけることになります。(マウンテンバイクなら30分で下山できる山でも、怪我して自転車を引きずって歩くと数時間かかることもあります。)
 里山遊びは気軽さゆえに勘違いされがちですが、安全が確保された上でスリルを楽しむアミューズメントパークではないのです。

 とにかく謙虚に行きましょう。一人の無謀なマウンテンバイク乗りのために、マウンテンバイク乗りすべてが同じように判断されないように、お互いに気をつけましょう。あなたの周囲に良くわかっていない初心者の方がいましたら、乗り方のテクニックを教えてあげるのと同時に、こんな問題提起があることも考えてもらってください。
 今回はあえてこんな話をいたしましたが、今の段階ではこの問題提起をもって、行動を収めようと思います。ヤブヘビの事態も叶いませんので。

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