正しい追い越し方法、または追い越され方法
〜草レース初めての方へ〜
いよいよ春本番。自転車レースのシーズンです。初心者の方が気軽に参加できる草レースもたくさんありますので、ぜひチャレンジしてみてください。中にはすでにエントリーして、当日を間近に控え、わくわくしている方もあるでしょう。レースデビューの楽しい一日を過ごすためにも、いろいろと準備すべきことや知っておきたい心得もありますが、語り尽くされたありきたりなことは措いといて、暗黙の了解的に皆が知ってるけど初心者にはわかり難いことを一つ、覚えておいて下さい。
よーいドンでスタートします。周りの参加者には速い人も遅い人もいるでしょう。登りでは速いけど下りで遅く、その逆パターンの人もいるでしょう。エンデューロなどでは周回数も多いので、周回遅れにもなりがちです。当然、コース上では抜きつ抜かれつが繰り返されます。充分にコース幅がある部分なら問題ありませんが、狭いところでの追越には、接触事故の危険があります。声をかけてコミュニケーションを図って、安全な追い越しといきたいものです。
具体例です。息も絶え絶え走っていると、後から自転車の気配と同時に声がします。
「・・・ぅ、みぎぃ・・・ぅ。」
追い越す者も言葉になっていないかもしれませんし、追い越される者も無我夢中で聞き取れていないのかもしれません。これを正確に文章にすれば、こういうことです。
「すみません。右から追い越しますので、進路を譲ってください。」
ただし、現場ではそんな悠長な時間は無いので、しばしば省略してこう叫びます。
「右!!行きます!!」(アムロ、行きまぁす、の口調で!?)
ここで大問題です。後から『右』と言われたら、自分の走行ラインを左に寄せて、右側を空けるのが暗黙のルールなのですが。初心者の方にありがちな勘違いで、『右』と言われて、自分が右へ行ってしまう人がいます。危ない危ない。追い越す方も、最低限「右“から”行きます!!」と言った方が良いかも知れません。もちろん状況によって『左』からの追い越しもあります。
追い越す側もタイミングを考えましょう。無理な追い越しはしないように。初心者のうちは自分の走行ラインを自由に操れない方もあります。抜かれる側の安全も考えて、追い越しにかかりましょう。そして道を譲ってもらったなら、「ありがとう。」の言葉も忘れずに。
追い越される側も無理な意地を張らないように。明らかにペースが違う人が追いついてきたら、スピードを落として先に行ってもらいましょう。もちろん自分の安全を確保できる場所を選んで。そして危険を感じたら、コース脇で停車する必要もあります。本来追い越す側が相手を立ち止まらせるような追い越し方をしてはいけないのですが。
スマートな追い越しで、気持ちの良いレースをしましょう。罵声が飛び交うレースはかっこ悪いだけです。経験者の方は、初心者の方を優しく見守る余裕が欲しいところです。
追記。以上のことはあくまでも自転車対自転車、しかもレースコース上でのルールです。街中や林道、ハイキングコースなどでは当然歩行者優先。相手が一歩さがってタジログような追越はルール違反です。充分な間隔がとれない場合は、自転車から降りて、相手に恐怖感を与えないような通過方法をとりましょう。もちろん、丁寧な言葉をかけて、コミュニケーションを図って行きましょう。
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