自転車が出てくる映画『風の歌が聴きたい』


 先日の深夜、さてもう寝るかと言う態勢で何気なくテレビを付けると、飛び込んできたトライアスロンの映像。どこかのレースの中継かと一瞬思ったが、見始めるとどうやら映画らしい。少し興味を持って見続けるうちに、どんどんのめりこんで最後まで見てしまった。オープニングは見ていないことになるが充分に堪能しました。途中から気付いたのですが、大林宣彦監督作品です。『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』など私が好きな監督の一人です。知らずに見ていたのですが、この監督の特徴的な演出が目に付いたら、案の定でした。時間軸があっち行ったりこっち行ったり。独特の家族、家庭の描き方だったり。フセンがあちこち仕掛けられていたり。ちゃんと子供の頃から泳ぎも自転車も練習していたりする。それはさておき。
 トライアスロンはまさにストーリーの根幹の重要な扱いです。しかも大林作品。しまった。完全にノーマークでした。今頃何騒いでいるんだ、と言う方はごもっとも。1998年の公開時は何してたんだと反省。後から知ったが実話に基づいたノンフィクションらしい。SFやファンタジー方面の刺激的なものは期待しないで下さい。若い二人の日常が淡々と積み重ねられていく。そして周囲の人がいい人ばかり。詳しい話はここでは述べません。ぜひ見てもらいたいからです。感動の純愛物語です。うるうる来ますよ。“文部省選定”などというファクターに敬遠してはいけません。純粋に笑って、純粋に泣いてください。ただ、私がここまでハマッタのは自転車が出て来る事が大きいかも。主人公がもしトライアスロンでなく、サッカーに興味を持ったなら、この映画に対する私の評価も大きく変わってしまったかもしれません。だからこそ、自転車乗りの人、トライアスリートの人にはぜひ見てもらいたい。もちろんスポーツに興味が無い人も。見るだけで幸せになれる映画の1本です。
 映画の中のエピソードをひとつ。トライアスロンに燃える彼氏に対して、彼女の“セリフ”。「私もトライアスロンやる。そうすれば、練習中も試合で遠征する時も、ずっと一緒にいられるから。」・・・がちょ〜ん!!そんなこと言ってはいけません。男はころっとノックアウトです。自転車乗りの彼氏を狙っている彼女、ぜひ一度お試しあれ。

関連コラム★自転車が出てくる映画(2003/07/01)

お問合せ先

次のコラム

コラムのトップページへ

トップページへ
戻る